碁聖戦準々決勝 四コウが出現!
第40期碁聖戦(主催:新聞囲碁連盟)の挑戦者決定戦準々決勝、河野臨九段対三谷哲也七段戦(対局日:4月9日)で四コウが出現した。四コウとは、勝負を分けるような重大なコウが4つできて両対局者とも譲ることができず、コウの取り合いが無限に続いてしまう状態を指す。図は四コウができた場面、ヨセ合いのさなかで1目を争うコウだったが、形勢は微細で1目が勝敗に直結する可能性があった。
現在、日本の規定では反復同形が出来た場合には両対局者の合意をもって無勝負としているため、両対局者の合意が得られないまま約30分にわたって四コウを抜き合うという珍しい事態が起きた。しかし最終的には無勝負とすることで合意。4月13日に打ち直しが行われた結果、河野臨九段が黒番中押し勝ちを収め準決勝進出を決めた。
囲碁の場合、無勝負になる確率は0.0121%(8261局に1局の割合)と大変珍しく、日本棋院公式棋戦で無勝負の碁ができたのは本局が24局目である。